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群馬県の『令和2年度先端ものづくり産業人材育成事業』の業務委託を拝命、『IoT活用人材育成講座』を実施しました。製造業専用の『IoT課題可視化キット』を活用し、実在の課題発見、改善策を実践し、業務改善を学ぶ内容です。講座内容は下記の通り、3ヶ月間、全3回に分けて開催しました。
当講座の真の目的は
「主体性を持った自律的な人材を生み出し、企業に変革を起こす」
そのきっかけにすることで、
「業務改善をやり遂げ、成功を体験し、自身の内に秘めた力(想像/創造力と実行力)を自覚してもらう(意識改革)」
…これに尽きます。
※IoTキットを設置する手頃な装置がない顧客、IoTキットとの併用を望まれた顧客は、同時に提供したスマーティエのクラウドサービス「人の稼働を可視化する」UUin生産日報クラウドも活用し、個別ワークを実践しました。
『IoTの基礎知識、成功事例を学び、IoTを活用した業務改善の成功ポイントを理解』
(株)ソラコム 二神様にもご協力頂き、IoT成功事例と、IoTを活用し業務改善を進める方法を説明
『IoT課題可視化キット〜データ収集〜可視化と、可視化されたデータ活用方法の学習』
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『参加企業毎に、実在の課題解決の取組みを実践』
『参加企業毎に、①発見された課題、②実践した改善対策、③成果を発表』
参加企業は群馬県内の中小製造業、参加企業のほとんどがしっかりと成果を出し、最終回の成果発表に登壇されました。その中から5社程、取り組まれた業務改善の詳細に関しまして、掲載させて頂きます。
(※掲載は、成果発表時の発表順)
関東精機株式会社 前橋市大渡町
「生産日報クラウドを活用した、入力集計作業の軽減と、作業ノウハウ等の情報共有の有用性に関して」
今回この講習会への参加理由として、色々と事例を紹介して頂く中で、 IoTを活用した業務、作業にはどういったものがあり、手作業中心の当社において、何か業務改善につながるヒントが得られるか、また、講習を通じて受講者に考える機会を求めていました。受講者の報告書を見せて頂き、当社作業の中でどこに活用すべきか、色々と試行錯誤の上で良くまとめてくれたと感心致しました。この一連の取組を通し受講者が、作業の見直しや発案等を繰り返す中で、経験と考える力がより向上したものと思います。受講者の意見も取り入れながら、今後どのようなツールを取り入れて行くか検討していきたいと思います。
受講者のレベルアップに、貴重な時間をお取り頂きました講師の方に感謝申し上げます。
コメントをいただいた方のお名前:取締役冷機事業部長 山口 康之 様
平和自動車工業株式会社 伊勢崎市曲沢町
「整備現場における人の稼働を可視化し、業務の不均衡やボトルネックを解消し、平準化を実現」
製造業では一般的な作業の数値化や3Mの排除等、従来の整備業には無かった概念に取り組んでくれたと思います。
弊社では3年前に大型の投資を行い現在の地で営業を始めました。ここまでは投資による生産性の向上で大きな躍進に繋げる事が出来ましたが、ここから先は、知の活用で自らの生産性やお客様満足向上に繋がる活動が必要となってくると思います。
このソフトによる改善こそがこれからの自社変革の原動力だと思っています。その思いに答えてくれた社員さんに感謝すると共に、これからの中核者、リーディングする存在としての誇りを胸に今後の更なる改善を期待しています。今回の活動、ご苦労様でした。
コメントをいただいた方のお名前:代表取締役社長 深井 俊光 様
株式会社コクワ 富岡市桑原
「プレス機の稼働可視化データ共有がきっかけで、現場作業員に主体的な改善活動が生まれた!」
内容は良くわからいまま、IoT勉強会という事で参加させていただきました。社内の改善、他社との競争力強化、差別化を行っていく為の一歩として今回の経験はたいへん有意義な物になったと思います。今後この経験を活かし社会の役に立てる様な会社づくりをしていきたいと考えます。
コメントをいただいた方のお名前:代表取締役 松本 慎悟 様
製造部門の生産性向上に加え、営業部門の売上向上を同時に実現することで『真のDX』…企業変革が実現できることを、実際にスマーティエが実装した中小製造業のDX企業変革事例もご紹介して、今回の『IoT活用人材育成講座』 を終了しました。(※『DX企業変革事例』の詳細は意図的に掲載しておりません。ご興味ある方は、直接お問い合わせ下さい。)
昨今、IoTなどの最新テクノロジーはリーズナブルで身近なものとなり、現場業務の生産性向上や業務改善にも活用が広がっています。しかし、実際に活用をはじめようとすると、何から手をつけたらよいか迷われる方もいらっしゃいます。
スマーティエ様のIoT活用人材育成講座では、技術に関する解説はもちろん、現場業務のデジタル化の考え方、収集したデータに基づく業務改善のプロセスまで実践を通じて習得できます。この研修をきっかけに、IoT活用のはじめの一歩を踏み出してください。
IoT課題可視化キットにご利用頂いたソラコムのテクノロジー紹介、問い合わせ先
ソラコムは、IoTプラットフォームSORACOMを通じてIoT通信とインターネットに「つなぐ」システム構築に必要なサービスを提供しています。15,000超の様々な業界・規模のお客さまがビジネスの進化にSORACOMを利活用しています。
SORACOM IoT SIMは、IoTに最適化されたセルラー通信(SIMカード)です。SORACOM Lagoonは、IoTデバイスから収集したデータを元にダッシュボードを作成、共有するサービスです。
IoT課題可視化キットでは、上記のSORACOMサービスを活用し、少ない初期コストで既存設備をIoT化、データの可視化やアラート通知を行うシステムを構築し、業務にお役立ていただけます。
IoTプラットフォームSORACOM https://soracom.jp/
<当講座の狙い>
デジタル化の進展、ロボットなどの技術革新、人手不足への対応など、中小ものづくり企業を取り巻く経営環境は大きく変化しています。こうした環境変化に対応するための有効な手段として、IoT等のデジタル技術の活用が注目を集めており、群馬県も技術導入支援を進めてきました。こうした中、中小ものづくり企業におけるIoT等導入を促進するためには、ノウハウや人材の不足を解消していくことが重要と捉え、本講座を企画したものです。
本講座によって「IoTの活用のしかた」を学んでもらい、自社のIoT導入をリードできる人材を育成することを狙いとしました。
<講座全体を通しての評価>
実際の業務の中で自ら課題を見つけ、IoTツールを活用してカイゼンを狙うカリキュラムとなっていたため、実践的な講座であると感じました。「データ取得」で終わることなく、「データ活用」まで経験できたことから、受講者にとっても大変効果的でした。成果発表では参加企業ごとに特色ある結果を出していましたが、これも受講者の取組みに対する講師の手厚いフォローのおかげと感謝しています。
<県内の中小製造業様への期待>
IoTをはじめとしたデジタル技術を活用し、時代の変化に対応していける強固な経営基盤を築いていただきたいです。