work smart,
make innovation with fun.

長谷川有機株式会社様

会社名: 長谷川有機株式会社
URL: http://www.h-y.co.jp/
住所: 群馬県太田市由良町545
設立: 昭和45年10月20日
事業内容: プラスチック成型業
自動車用プラスチック製品製造(内外装製品)
その他プラスチック製品製造
(家電製品、日用製品、他)

『取り組み概要』

「人の稼働を可視化する、UUin生産日報クラウドを活用し、
作業員の生産数と工数から、個々人の作業収支を算出」

今までは手書きの日報に記入していた為、作業効率の善し悪しは分からなかったが、データ化し、集計することにより、作業者個々人の稼働、効率が見えるようになった。

『人の稼働可視化で判明した事実』

  • マイナス収支の人が数人存在し、
    「仕事が早い」と思っていた人が意外と低い位置にいた。
  • 新人メンバーが上位にいた。

『可視化されたデータを元に行った社内でのグループワーク』

  • ベテラン作業者は、新人作業者の段取り等面倒を見るので、自分の作業時間、生産数が減り効率が落ちる。
  • 逆に新人作業者は、作業以外の段取り等、他の人にも助けてもらえるので効率が良い。

『全体収支をプラスにする為に何をすれば良いのか話し合った結果』

  • 必要以上に過剰品質な検査を行っているところを、もう少し簡略化できる。
  • 使用する部品在庫の場所が遠く、取りに行ったり戻したりに、時間を要する。
  • 作業者それぞれに一長一短の特徴があるが、他作業者の作業見学機会が少なく、良い方法に気づいていない。
  • その他にも多くの課題が上がった(二人作業LR、書き物・記録が多い等)。

『実行した改善対策』

  • 検査時間の短縮(同じ個所を何回も見直す人がいる)。何回見ても結果は同じなので最小限に抑える。
  • 専用の「段取り担当者」を置き、各作業者毎に、次の仕事の準備を「段取り担当者」が用意しておく。

『実行する上で、気をつけたこと』

  • 品質管理課では品質低下を懸念していたが、実際に運用してからも特に悪影響はなく、理解を得られた。
  • こちらから強制するのではなく、現場リーダー中心に、改善策を検討、実行してもらった。

『参加された方の感想』…長谷川有機株式会社 長沼圭一様、松沢良典様、

現場では、納期に間に合えば良いという感覚であり、早く作るという意識は少なかった。今回の取組により現場管理者は朝礼にて、作業の効率化について頻繁に口にするようになっており、これも数字が改善した大きな要因であると思われる。毎日変化する実績を見て、プラス収支に移行して行く結果を、誰より楽しみしていたのが現場管理者達だからでもあった。

当初は全ての作業者が規定時間いっぱいの時間を働き、多くの残業が発生していた。しかし、現在では半数近くの人が早上がりし、作業時間が減少傾向に転じている。今後は、余裕のできた作業時間を他部署への応援にも活用できるよう調整して行きたい。

成果発表時の様子
(発表は長沼様)

『経営者様のコメント』

日々の仕事に追われ、改善活動等に手を回せなかった人達が、その時間を作ろうと工夫し始めました。良い結果が出た事による小さな感動を味わったからだと思います。ただ、一度波が通過してしまうとまたいつもの日常に戻ってしまい、現状維持する事で精いっぱいとなってしまうでしょう。

今回、お知恵をいただき良い結果を出すことができました。
他にもアドバイスをいただき、高まった気運を維持して行けるのであれば理想的ではないかと感じております。

コメントをいただいた方のお名前:代表取締役社長 長谷川矩之 様