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株式会社日東電機製作所様

会社名: 株式会社日東電機製作所
URL: http://www.nitto-e2.co.jp/
住所: 群馬県太田市吉沢町1030太田リサーチパーク内
事業内容: 配電盤・制御盤製造

『取り組み概要』

「新人の作業タイムスケジュールと、IoT化した工作機械の稼働状況を重ね合わせて分析し、隠れた課題を読み解く」

〜経営トップと当講座参加者とが、密に連携・検討を進めながら、新人の作業タイムスケジュールと工作機械の稼働状況を重ね合わせて分析することに決め、工作機械をIoT化しました〜

IoTキットの取り付け装置
装置名称:アマダ HDS8025
装置概要:油圧制御システム搭載のベンディングマシン

改善前(2020/12月時点の状況)

『新人作業員の作業時間と数量』

新人作業員(1年目社員、基本操作指導済み)に1ケ月間作業させ、IoTキットを元に現状値を示したデータ。
(※当社提供のIoTキットデータを元に、顧客にてExcelを活用して再集計)

『新人作業員のタイムスケジュール』

(※手書き資料を元に事例用に編集)

①仕事の開始時間が遅い、何をしていたのかわからない

  • 図面集計、整理に時間がかかる
  • 仕事の段取りができていない

②曲げ直し(角度出し)に時間を使いすぎ

  • 曲げ角度の補正は、鉄板の材質、機械の調子、気温などで変化する為、決まりが無いので慣れが必要

③金型セット、3Dデータの展開、曲げ手順がわからない

  • 難しい曲げになると金型セットが複雑になる
  • 曲げ手順などのデータがない作業は、一から設定するため時間かかる

『社内で行ったグループワーク』…IoTキットデータ、タイムスケジュールをもとにミーティング

  • 始業時間8:00から仕事を始められない理由は?
  • 曲げ直しが目立つのでは?
  • 図面確認時間が多いのでは?
  • 曲げ時間に対して、完成品が少ないのでは?
  • 金型セット、曲げに時間がかかりすぎでは?

作業手順を撮影しているところ

『実行した改善対策』

  • 装置担当者(HDS8025に詳しい担当)による指導を実施設定、機械のクセ・段取り、ノウハウを指導した
  • スタート時間を早めるために、段取りを前日に考えながら作業した
  • 図面仕分けを簡素化するために、作業者サインを入れる事を徹底させた
  • 曲げ角度の補正を、メモと曲げの反復により覚えさせた
  • 難しい曲げの場合は、作業手順書を作成した
    (メモ・写真・動画をとり、タブレットで見える化した)

改善後(2021/1月時点)

『新人作業員のタイムスケジュール』

その後、新人に指導員の知識を共有し、作業方法、手順をタブレットに動画や写真、メモに残して作業した結果。
(※当社提供のIoTキットデータを元に、顧客にてExcelを活用して再集計)

『新人作業員のタイムスケジュール』

(※手書き資料を元に事例用に編集)

①段取りが上手くできるようになり、8時から作業に取り掛かれるようになった
②鉄板のクセを理解し、補正値が正確に出せる様になり、曲げ直しや叩き出しが減った
③応用力がつき一人で対応できるようになり、図面確認時間が減った
④メモ・写真・動画・作業手順書を活用し、作業の停滞時間が減った

『IoT可視化キットから読み取ったデータ』

(作業内容にもよりますが)2020/1月の1ケ月間だけを見ても、1日のショット数が上昇傾向なのが分かります

合計ショット数

12月  1387
1月  3471

2020/12月に比較して、
2021/1月の生産性向上は、
約2.5倍!!

『改善前の新人作業員の課題と、それに対する対策』

ノウハウが共有出来ていないため、担当者以外は機械を熟知しておらず、段取り・設定・曲げに時間がかかった。
その対策として、メモ・写真・動画を活用し、曲げ順や、細かい設定のクセなど、作業手順書の作成をし、誰でも作業できるようにした。

『参加された方の感想』…日東電機製作所 山口将之様、野村尭史様、

実際に可視化キットを使用してみて、今まで気にはしていたが、見ることが出来なかった数値を可視化することで、改善点もたくさん見えてきました。その中で、何が課題なのか自分たちで考え解決し、数値に表れている事を話し合い実感することで作業者の自信と改善意欲にもつながり、技能アップにつながりました。

可視化キットの機能を十分に使いきれなかった事と、別の角度からデータを見て、もっと深堀出来ることがあったと思い反省しています。今後はキットはありませんが、見つけた改善点を解決していきたいです。

『新人作業員さんの感想』…河内様、

慣れない仕事を一人で作業する事の大変さと、終わらせなければとプレッシャーを感じていましたが、指導員の下で作業し、知識を共有していただいたことで、スムーズに作業することができました。実際にIoT可視化キットのデータを見て、自分の能力値を知ることができ頑張らなくてはと思いました。

成果発表時の様子
(発表は野村様)

『経営者様のコメント』
●才能を解き放つIoTハンズオンセミナー

今回参加した野村君は、業務上でパワーポイントを作る等の機会は普段ありませんでしたが、要点が整理された資料の内容、出来栄えに驚きました。セミナーがきっかけで本人の埋もれた才能に触れることができ、機会やチャンスを与える大切さを改めて実感しました。

●これからの課題

センサーを使いベテラン社員と新人との設備稼働を可視化し比較することで、作業のノウハウや機械のクセといった部分が生産性に寄与していることがわかりました。これら文章化できない技術は他の職場の至るところでも散見され、これらをいかに伝承していくかが会社全体の課題であり、IoT技術が生きる面でもあると思います。 今回はセンサーや可視化するプログラムは用意されましたが、社内で応用していくにあたりセンサーの選定やプログラムのコーディング技術も自社で持つ必要がありますので、専門教育に力を入れていきたいと考えています。

コメントをいただいた方のお名前:取締役社長 青木 孝浩 様